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内藤四郎【人間国宝/彫金】

内藤四郎(ないとうしろう)

 

明治40年、内藤四郎は東京の四谷で生まれました。

 

この四谷は数多くの名工達が住む場所でもあり

 

内藤は自然と彫金の世界に興味を持つようになります。

 

やがて東京美術学校金工科に入学すると

 

在学中に制作した「銀製草花文打出小箱」によって

 

帝国美術院展覧会への入選を果たしました。

 

24歳で同校を卒業した後も、

 

内藤はさらに技術を磨くべく清水南山や

 

海野清と言った彫金家から教えを受けていきます。

 

その甲斐あって5年後の昭和11年、内藤は

 

「柳波文平脱小箱」にて文部省美術展覧会で

 

特選を受賞しました。

 

研究熱心であったその性格や

 

富本憲吉と交流を深めた事もあり、

 

内藤はその後造形の基礎技術についても

 

学んでいきます。

 

このように自身の作品の制作や研究・指導などで

 

文化に貢献してきた内藤四郎は、やがて、

 

昭和53年、71歳のときに人間国宝となりました。

 

代表作としては柳蹴彫銀壺や蝶文銅花器

 

銀細線文筥や金銅方形文筥と言った作品があります。

 

 

 

特徴

 

内藤四郎の作風の特徴は

 

他に類を見ないと言われるほど斬新な作風にあります。

 

正倉院の金工品の調査に加わった経験や

 

エジプトの工芸品にも興味の目を向けていた事から

 

見事な彫金のフォルムを作り上げています。

 

 

 

内藤四郎が得意とする材質と技法について

 

・方解石

 

石灰岩でもある無水炭酸塩鉱物の一つです。

 

六方晶系や三方晶系の形をしており

 

複屈折も特徴的と言われています。

 

内藤四郎はその方解石を、作品に

 

組み込んでいることでも知られています。

 

・蹴彫

 

たがねを使った彫金技術です。

 

奈良時代に誕生し、刻むことで文字や模様を

 

作り上げていきます。

 

また溝は綺麗に掘られていると言うより

 

三角形が連続して掘られた形となります。

 

・平脱

 

平文の中国読みです。

 

金・銀の薄箔に毛彫を施し、漆を塗っていきます。

 

 

 

製作と研究を続けてきた内藤四郎

 

内藤四郎は昭和631月に息を引き取ります。

 

幼い頃に故郷の四谷にて名工達の作品を見て

 

感動したという気持ちは

 

作品製作及び数多くの研究をしてきた経験の中でや

 

彫金家として大成してからも

 

最後まで変わらなかった事が感じられます。

 

 

 

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