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新版画(大正時代~昭和初期頃の木版画)について

明治30年前後から昭和初期に江戸時代の浮世絵版画と同じ技法をいかし、版元を中心に彫師、絵師、摺師の分業によって作られ描かれた木版画のことをいいます。
大正版画ともいわれます。

歴史

江戸時代全盛だった浮世絵版画も日清戦争(明治27年)後に力を失い、明治30~40年代頃に衰退していきました。
しかし、大正初期、渡邊庄三郎(浮世絵商)が版元になり伝統的な浮世絵版画の良さをいかし、彫師、絵師、摺師の分業による新しい版画作り(大正新版画運動)を目指し、その考えに賛同したチャールズ・ウィリアム・バートレット、フリッツ・カペラリ、エリザベス・キースらなど外国作家の作品を翻刻しました。

【主な動き】
・大正時代、渡辺版画店(明治39年創業)が高橋弘明に輸出用の木版画(山水人物画)を要請し販売し出した。
・大正4年、橋口五葉が下絵を制作し、大正5年、渡辺版画店より新版画の1作目「浴場の女」を版行
・大正5年、伊東深水は渡辺版画店より第1作「対鏡」を版行、名取春仙が「鴈治郎の紙屋治兵衛」(役者絵)を版行
・大正7年、川瀬巴水が第1作目「塩原畑下り」「塩原おかね路」(風景版画)を版行
・大正7年、中島青果堂(版元)が美人版画「郭の春秋」を刊行
・大正10年、吉田博が渡辺版画店より第1作目「牧場の午後」を版行。
・大正14年、私家版にて作成開始。
橋口五葉も私家版による作品を制作している。
私家版…自らの工房を開設し全てを監修し作品を発表すること。
大正14年、佐藤章太郎(版元)より三木翠山、吉川観方が美人画を版行
<主な作家>
橋口五葉、伊東深水(美人版画)、川瀬巴水(風景版画)、名取春仙(役者絵版画)、
山村耕花(役者絵版画)、吉田博(風景、山岳画家)、高橋松亭など
<新版画の制作に携わった人物>
土屋光逸、高橋弘明、伊藤孝之、石渡江逸、笠松紫浪、井出岳水、楢崎栄昭、小原祥邨、北川一雄、古屋台軒など
成田守兼(美人画)、華泉(美人画)、渡辺幾春(美人画)
小林清親…豊原国周、月岡芳年と共に明治浮世絵界の三傑のひとりに数えられる。
「明治の広重」「最後の浮世絵師」といわれた。

<版元>
土井版画店…大正時代開業。川瀬巴水、土屋光逸、ノエル・ヌエットの作品を版行。
渡辺版画店、アダチ版画研究所、高見沢木版社、日本版画研究所、馬場静山堂、
芸艸堂(京都)、京都版画院(京都)、まつ九(京都)
西宮書院(兵庫)…山川秀峰、和田三造、大野麦風などの作家作品を発表している

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