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骨董品
2019/01/17

望月玉泉【帝室技芸員/画家】

望月玉泉(もちづきぎょくせん)

 

望月玉泉は、1834年に京都室町で生まれました。

 

代々絵師の家系で祖父は望月派の絵師望月玉仙、

 

父は望月玉川という恵まれた環境で育ちます。

 

6歳の頃祖父に絵の手解きを受けて

 

16歳で父から画法を学びました。

 

同時に、岩垣六蔵に詩文を習います。

 

やがて13歳になると菊亭家に仕えながら

 

伊勢国や駿河国を遊歴してその腕を磨き、

 

写生に重点を置いた

 

円山派と四条派を折衷した画法も用いて

 

山水や花鳥図を描き、

 

京都画壇で評価されていきました。

 

18歳で家督を継ぐと、1855年京都御所造営の際には

 

襖絵「舞楽図」、「有虞二妃図」を描き、

 

明治天皇即位の際には「山茶梅(花力)戯犬の図」

 

「岩藤熊萩野猪図屏風」を献納しています。

 

そして、1880年に幸野楳嶺らと共に

 

京都府画学校の創立に尽力し

 

東宗の副教員に就きました。

 

そのほか印刷局、博物局から

 

正倉院の御物の模写なども行い、

 

1882年の内国絵画共進会では

 

絵事功労の褒賞を受けています。

 

54歳の頃には「平安百景会」を主催して、

 

京洛の名勝百景の選定に従事しました。

 

そして、1889年のパリ万国博覧会では

 

「富嶽図」が銅賞を受賞、

 

1893年にはシカゴ・コロンブス万国博覧会において

 

農商務省の買い上げ作品に選定されるなど、

 

画業は順調に推移していきます。

 

1896年に日本絵画協会が設立されると、

 

第一回展に「宇治川上流紙漉秋景」を出品し

 

一等褒状を受けます。

 

やがて1897年、第二回絵画協会共進会に

 

「孔雀」を出品。

 

1900年にはパリ万国博覧会に

 

「雕養雛図」を出品し高評価を得ると、

 

1904年、70歳の時に帝室技芸員に任命されました。

 

 

 

望月玉泉の作品の特徴と技法

 

望月派は京都の画壇で一大流派の円山派、

 

四条派とは一線を画す画系でありましたが、

 

望月玉泉は各派を学び

 

円山派、四条派を折衷しながら、

 

独自の視点で山水画や花鳥図を多く描きました。

 

その画風は優雅かつ写実を基調とする

 

温和な画風を築いています。

 

それらの作品は数々の賞を受賞し、京都の画壇でも

 

中心的な存在感を示しました。

 

 

 

望月玉泉の評価される所以

 

望月玉泉は後進の育成にも力を注ぎ

 

京都画壇で指導的役割も担っていました。

 

門下生には川合玉堂、跡見玉枝などが育ち

 

活躍しています。

 

また、1891年には「玉泉習画帖」を3冊刊行し、

 

後進の指導書として活用されました。

 

 

 

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