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ブランド時計
2016/09/07

ロレックス(ROLEX)の成り立ちと代表作

ROLEX誕生の歴史

ロレックスの歴史は、創設者であるハンス・ウイルスドルフの先駆的かつ先見性のある精神に結びついています。1905年、24歳のウイルスドルフはロンドンに時計販売の専門会社を設立し、手首に着ける時計の構想を始めました。当時、腕時計の性能は良いものではなかったといわれています。腕時計がエレガントであるだけでなく、信頼性も兼ね備えるものになると彼は考えていました。極めて革新的なこの時計がいかに信頼性の高いものであるかを人々に理解してもらうため、彼はスイスのビエンヌにある時計メーカーが製造した高精度の小型ムーブメントを搭載しました。

ハンス・ウイルスドルフは、名前にもこだわりを持ち、言語や発音、また記憶に残り、時計に刻印した時に美しくみえる名前を付けたいと考えました。後に「アルファベットのあらゆる組み合わせを試し、数百の候補が挙がった」がこれぞというものがないなか。ある朝、ロンドンのシティで乗合馬車の2階席に座り、走行している時、「天啓のように『ROLEX』という名前がひらめいた」と語っています。

時計の歴史

1910年、ロレックスの時計はスイスクロノメーター歩度公認検定局から、腕時計として初めてクロノメーターの公式証明書を獲得しました。4年後の1914年には、イギリスのキュー天文台よりロレックスの腕時計にA級証明書が与えられ、この証明書は通常、航海用のクロノメーターのみに与えられるものでした。その後、ロレックスは時計製造で世界的に有名なジュネーブに拠点社を移しました。以来、今日に至るまでロレックスの腕時計は精度の代名詞となっています。

1926年、ロレックスが防水性と防塵性を備える世界初の腕時計を開発し、大きな第一歩を踏み出しました。「オイスター」と名付けられたこの時計は、完全密閉のケースを備え、ムーブメントを完璧に保護することを可能にしました。実際にオイスターが使われる場所で、技術性能のテスト、調整、展示などを行うことが最も適切だと考え、スポーツや航空、モーターレース、探検などの分野は時計における技術特性を確認する実験室となりました。

1931年、ロレックスは世界初の自動巻メカニズムを持つパーぺチュアルローターを開発。真の芸術作品と呼ぶにふさわしいこの独創的な機構は、現在のあらゆる自動巻腕時計の原点です。

1945年には、ダイアルの小窓に日付を表示する、初の自動巻腕時計である「デイトジャスト」が誕生。際立った特徴を持つ「デイトジャスト」には、ジュビリーブレスレットが採用され、フルーテッドベゼルとの組み合わせはオイスターの象徴的デザインとなり、オイスターコレクションの中心的モデルとなっています。

 

ROLEXデイジャスト116234G③

「デイジャスト116234G」

 

1950年代初頭、ロレックスは、時刻を刻む以上の機能を備えたツールとして、プロフェッショナルウォッチを開発。これは深海探検、飛行、登山、科学調査など、プロフェッショナルな活動のための時計であり、1953年には「エクスプローラー」、「サブマリーナー」が誕生しました。

 

ROLEXエクスプローラーⅠ 214270(ブラック)③ROLEXエクスプローラーⅡ③

左「エクスプローラーⅠ 214270(ブラック)」

右「エクスプローラーⅡ」

ROLEXサブマリーナデイト 116610LV(グリーン)③

「サブマリーナデイト 116610LV(グリーン)」

 

1955年に「GMTマスター」、1956年「デイデイト」、「ミルガウス」が誕生。プロフェッショナルウォッチとしての業績をさらに確立しています。

 

ROLEXGMTマスターII 116710BLNR③ ROLEXミルガウス116400GV③

左「GMTマスターII 116710BLNR」

右「ミルガウス116400GV」

 

1960年フロリダ州デイトナビーチ。しっかりと固まった平らな砂浜がどこまでも続くこのビーチ、デイトナ市はモーターレースの世界的中心地として有名なこの地で、1904年から1935年にかけて、14もの地上最速記録が樹立され、そのうち5つは、ロレックスを着用したマルコム・キャンベル卿によるものでした。そして1963年「コスモグラフデイトナ」が誕生、後に「デイトナ」の名称を冠するようになりました。

 

ROLEXデイトナ116520 (ホワイト)③ ROLEXデイトナ116520(黒)③

左「デイトナ116520(ホワイト)」

右「デイトナ116520(ブラック)」

 

また、1960年後期にはプロの深海ダイバーのニーズにより、ケースにはヘリウム排出バルブが搭載され、高圧室での長い減圧時でも、混合ガスに含まれるヘリウムを排出し、時計に損傷を与えない「シードゥエラー」が誕生しました。

1970年代「オイスター」の誕生50周年を記念し、勇気と信念を持ち、課題の解決に挑むすばらしい人々を称えるために設立された「ロレックス賞」。これは人々の生活改善や世界の自然および文化遺産の保護を実現する可能性を持つ、世界中で現在進行中または新しく始められるプロジェクトを対象とする賞です。

1985年時計ブランドとしては初の、すべてのステンレススチール製モデルのケースに「904Lスチール」を採用。この素材は通常ハイテク産業や宇宙工学、化学業界で使用されており、貴金属並みの優れた耐蝕性を備え、また格別に美しい輝きを放つ光沢仕上げを施すことが可能となりました。

2000年代ロレックスは「4130 ムーブメント」を開発。標準的なクロノグラフに比べて非常に少ないわずか290個の部品が使用され、シンプルな美を呈しています。またディテールに於いても「セラクロムベゼル」の開発と「ブルー パラクロム・ヘアスプリング」を開発しました。

ロレックスは20世紀初頭の設立当初から、常に個々の卓越性と完璧性の追求を奨励し、世界中の文化に対して独自の継続的な貢献を果たしています。今なお様々な世代、文化、信条を持つ一般大衆とアーチストとの間の交流を促進しています。

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