お役立ち情報
骨董品
2018/10/04

松田権六【人間国宝/蒔絵】

松田権六(まつだごんろく)

 

松田権六は、1896年に石川県の農家に生まれました。

 

7歳で仏壇職人であった兄の孝作から

 

蒔絵漆芸の技術を学び始め

 

18歳の時に石川県立工業学校を卒業し

 

東京美術学校漆工科に学びます。

 

卒業後には陸軍に入隊し、1921年に除隊しています。

 

そしてその年に、東洋文庫にて

 

朝鮮楽浪遺跡跡で発掘された

 

漆遺品の修復作業に携わりました。

 

29歳になると、六角紫水教授らの勧めで

 

株式会社並木製作所に入社し、喫煙用品や

 

万年筆などの漆工加飾作業を手掛けます。

 

1927年に並木製作所を退職すると

 

東京美術学校助教授や

 

帝国議会議事堂便殿(現御休所)の漆工事を

 

手掛けるようになり、漆芸師としての名を広めます。

 

47歳の時には東京美術学校の教授となり

 

1955年、59歳で「蒔絵」の分野で

 

人間国宝に認定されました。

 

また同年に、社団法人日本工芸会を設立し

 

理事に就任、1962年には理事長となっています。

 

その後、執筆活動も積極的に行い

 

著書「うるしの話」(岩波新書)を刊行

 

毎日新聞に「漆芸十話」の連載などを行います。

 

後進の育成にも尽力し、自身も設立に深く関わった

 

輪島市漆芸技術研修所の設立に伴い

 

現石川県立輪島漆芸技術研修所の講師に着任します。

 

78歳で勲二等瑞宝章を受章、

 

80歳で文化勲章を受章しています。

 

 

 

松田権六の作品の特徴と技法

 

松田権六の作品の特徴は

 

多彩な漆芸の技法を駆使して

 

加飾素材を最大限に活かした

 

華やかで豪奢な表現方法だと言えます。

 

その作品には、螺鈿や鎌倉彫などを駆使した蒔絵に

 

金粉や色漆がしばしば使われています。

 

幼少から学んだ加賀蒔絵などの

 

古代漆芸の影響を強く受け、それを踏襲しながら

 

新しい独自の技法も取り入れた

 

豊かで格調高い新境地の漆芸を切り開いています。

 

 

 

松田権六の評価される所以

 

松田権六がその華やかな作品を多く制作できたのは

 

地道な漆芸への修練の積み重ねによる所から

 

来ているといえます。

 

7歳の頃から蒔絵を始めたほか

 

自身の制作活動と共に36年間もの長きに渡って

 

後進の育成に尽力しています。

 

一方、文化財の保存にも力を注ぎ

 

国宝中尊寺金堂や正倉院の

 

保存修理などにも従事しています。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定