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骨董品
2018/09/06

塩多慶四郎【人間国宝/髹漆】

塩多慶四郎(しおだけいしろう)

 

塩多慶四郎は、1926年に

 

輪島市河井町で生まれました。

 

生家は輪島塗装を営んでおり

 

父は輪島塗装師の角野勝次郎にあたりますが

 

塩多は3歳の時に

 

母方の塩多家の養子に入っています。

 

そして母方の塩多家も同じく

 

輪島塗を家業としていました。

 

やがて尋常高等小学校を卒業すると

 

養父の塩多政から輪島塗の知識や技術を学びます。

 

そして戦後、輪島に戻り塗師として働き

 

一時は大日本紡績大垣化学紡績工場で

 

化学塗料の研究職などにも従事しました。

 

26歳になると再び輪島に帰り、

 

塩多漆器店の四代目として

 

本格的に輪島塗に取り組みます。

 

その後、勝田静璋から蒔絵を学び

 

38歳の時、第6回石川の伝統工芸展で入選します。

 

さらに翌年には、第12回日本伝統工芸展で

 

「乾漆菓子鉢」が入選したと共に、塩田慶四郎が

 

生涯の師と仰ぐ松田権六から漆塗の薫陶を受け

 

強く影響を受けることになります。

 

1971年には、第27回現代美術展で

 

「乾漆古代朱盤」が技術賞を受賞し

 

その後も数々の展覧会で受賞を続けて行きました。

 

そして1987年に紫綬褒章を受章し

 

1995年、69歳の時、「髹漆」の分野で

 

重要無形文化財保持者に認定されています。

 

その後は石川県立輪島漆芸技術研究所主任講師に就任し

 

後進の育成にも力を注ぎました。

 

 

 

塩多慶四郎の作品の特徴と技法

 

塩多慶四郎の作品の特徴は

 

漆芸の伝統的な技法に加えて

 

和紙や麻布の素地を漆で塗り固める技法を駆使して

 

作品に深い光沢をもたらした点にあります。

 

端正なフォルムに朱漆塗、溜塗、変わり塗など

 

様々な技法を独自に編み出しました。

 

また、素材感を引き立たせる為に

 

輪島地の粉を漆に混ぜて塗り込むなど

 

多彩な表現方法を駆使して作品を制作しています。

 

 

 

塩多慶四郎の評価される所以

 

塩多慶四郎が評価される点は

 

独自の技法を編み出し

 

素晴らしい作品を発表しているだけでなく、

 

その技術を駆使した日本の文化遺産の保護にも

 

力を注いでいる点にあるでしょう。

 

東大寺南大門阿形仁王門像大修理では

 

「胎納仁王経納入箱」、

 

正倉院宝物「漆彩絵花形皿」などの模造制作を行い

 

日本の漆芸文化を代表する作品の保存にも

 

貢献しています。

 

 

 

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