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骨董品
2018/10/11

北村昭斎【人間国宝/螺鈿】

北村昭斎(きたむらしょうさい)

 

漆芸家北村昭斎は、1938年に奈良県に生まれました。

 

父の北村大通に師事し、漆芸や漆工品の

 

保存修理の技術を学びます。

 

そして文化財の修理や復元に携わりながら

 

漆芸家としての活動も積極的に行いました。

 

北村は22歳のときに東京芸術大学美術学部

 

工芸科漆芸専攻を卒業すると、1980年に

 

27回日本工芸展で東京都知事賞を受賞します。

 

その後1981年からは高島屋大阪店で

 

継続的に個展を開催しました。

 

 

また56歳の時には選定保存技術保持者に

 

認定されたことで、漆工品修理に携わるようになり

 

同時に自身の制作活動を進め

 

日本伝統工芸展で文部大臣賞や

 

朝日新聞社賞など数々の賞を受賞しています。

 

これらの功績が評価され、1998年に紫綬褒章を受賞。

 

また1999年、61歳の時には「螺鈿」の分野で

 

重要無形文化財保持者に認定されました。

 

 

 

北村昭斎の作品の特徴と技法

 

北村昭斎の得意とする「螺鈿」という技法は

 

美しい輝きを放つ夜光貝を削り取り

 

板状に加工して木や鼈甲に装飾していくものです。

 

これには非常に精緻な技術を必要とされ、

 

糸鋸などを使用して加工します。

 

北村は特に「厚貝螺鈿技法」という技法おいて

 

高い技術を会得しており、伝統技法も踏まえながら

 

独自の工夫を加えた作風を確立しています。

 

作品は菱文や花文を併用した大胆な意匠が特色であり

 

「厚貝螺鈿技法」を用いた現代的美の表現は

 

高く評価されています。

 

 

 

北村昭斎の評価される所以

 

北村昭斎はその「螺鈿」技術を使って

 

正倉院宝物漆工品「伎楽面」や

 

国宝「出雲大社秋野鹿蒔絵手箱」などの保存修理、

 

復元模造などの文化財の保護にも力を入れてきました。

 

文化財の修理や模造は

 

それぞれの時代に使われていた材料や

 

蒔絵、螺鈿などの装飾技法を熟知していなければ

 

出来ない作業であり

 

北村昭斎のその高度な技術と知識は

 

高く評価されています。

 

 

 

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