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文房具(硯、墨、筆、紙)のお話し

文房具とは

文房具とは元々は書道に用いられる道具のことで文房四宝とも呼ばれ、硯、墨、筆、紙の4つを指します。

瓦、石等が原料で墨を水で磨りおろすために使う道具。
形式、材質、彫刻の模様、産地などで分類され、日本産の硯を和硯、中国産の硯を唐硯という。
作硯されてからの年月によって新硯、古硯に分けられ、最低でも100年以上(中国では清時代末以前)経っているものを古硯と呼ぶ。
硯及び附属する道具を収める箱を硯箱といい、一般には桐や花梨でできているものが多い 。
中国の良硯の四宝…歙州硯、端渓硯、澄泥硯、洮河緑石硯

原料は煤と膠が主成分で少量の香料を加えることもある。
油煙墨、松煙墨、工業煙墨、混合煙墨などに分けられる。
唐墨…清時代までの中国製の墨。文革前(1966年)の物がいい。
和墨…江戸時代までの日本製の墨。飛鳥・奈良時代に中国から輸入された。
高句麗の僧「曇徴」が伝えた製法で盛んに作られるようになった。
室町時代の頃から日本独自の煤の細かい墨が作られるようになった。
ほとんどが油煙で寿命は最長50年程。軽やかな書き味のものが多い。
【銘柄、店名、墨匠名】
・曹素功・汪近聖・汪節庵・胡開文・程君房・方于魯・方瑞生・上海墨廠・中国画研究院
・鉄斎翁書画宝墨

毛の束を軸の先端に付けた字や絵を書く為に使う道具。
【毛の種類】
・剛毛(馬、山馬、狸、鼬、鹿など)
・柔毛(羊・猫・兎など)
・兼毛(剛毛と柔毛の混合)
【穂の長さ】
長鋒・中鋒・短鋒に分類される
【唐筆】
唐筆製作の伝習により製作される中国製の筆。
獣毛を使って現在のような筆(枯木を管、鹿毛を柱、羊毛を被として造った筆)を作ったのは秦時代の蒙恬将軍で始皇帝に献上したのが始まりとされている。
【メーカー、産地、工房、製造商】
・李鼎和・上海工芸・中国工藝・杭州武林卲芝厳筆荘・老周虎臣筆墨荘・善璉湖筆厰
・善璉集芸斎湖筆有限公司・乾隆・
【銘柄、商標】
・宿浄純羊毫・蘭蕊羊毫・京さ・二號鶴甲・加料條幅・選毫圓健・金鶴牌

原料は麻、雁皮、楮、三椏、藁、竹などがある。
書道用紙は唐紙、和紙、洋紙に分けられる。
唐紙で有名な紙は宣紙(安徽省涇縣で造られる書道や水墨画などに使われる手漉きの上質な書画用紙)。
蔡倫によって発明されたと言われているが、近年の発掘調査では前漢の武帝時代のものと思われる紙片が発見され、蔡倫以前にも紙があったのではないかとも言われている。
日本には高麗僧曇徴が伝えたとされ、聖徳太子が改良を加え和紙を完成させたと伝えられている。
紅星碑工場…画仙の最高峰「紅星牌本画仙」。中国国営第一の画仙工場。
中国安徽省涇県宣紙廠で製造される中国宣紙集団公司の製品名。
【漉きの厚さの分類】
[厚手]三層夾宣宣←二層夾宣←夾宣←重単宣←単宣[定番]→綿連→札花→貢品[薄手]
【乾燥工程の分類】
・二双夾宣(二枚合わせの仕上げのもの)
・三双夾宣(三枚合わせの仕上げのもの)
【特徴の分類】
・羅紋宣紙
・亀紋宣紙
・玉版宣紙
・竹紙
【寸法の分類】
・小画宣
・中画宣
・大画宣
・尺八屏

和紙

推古天皇の時代に製法が伝わった。
主原料の三椏に楮を混ぜた紙料で漉いた唐紙に似せた大判の紙。
(生産地による種類)
・美濃紙・奈良紙・吉野紙・因州紙・石州紙

中国陶磁器の歴史と技法について

陶磁器の種類

新石器時代~清時代の陶磁工芸品で青磁、白磁、三彩、五彩、青花などがある。

新石器時代

彩陶は赤っぽい陶器の素地をつややかに磨き、酸化マンガンや代赭石で描いて焼いた彩文土器。
素地の上に白、赤、黒などの色を使い文様が施されており、彩陶文化と称された。
陝西、河南一帯が始まりで→黄河流域→華南、華東→台湾まで広がった。

唐時代

唐時代を代表する陶器が唐三彩である。
【唐三彩】
唐時代に長安などで作られた三彩陶器。また陶器の釉薬の色のことを指す。
基本的には三色(黄、緑、白)、藍色が加わった四色(藍彩)、二色だけの物もある。
洛陽近傍や長安の王侯貴族などの墳墓から出土していることが多く、墳墓を華やかに装飾する為に使われていたと考えられる。形は主に器物(壺、お碗、文房具、容器、皿など)、動物(ラクダ、馬、羊、虎、牛、ライオンなど)、人物(貴婦人、下女、武将、文官、天子、男の子など)に分けられる。

宋時代

中国の陶磁の黄金時代といわれ白磁や青磁の名品が誕生した。
清楚で気品のある釉色を追及した陶磁器が多い。
【白磁窯】
定窯(華北)、景徳鎮窯(華南)
【青磁窯】
汝窯、南宋官窯、越州窯(華南)、龍泉窯、耀州窯(華北)
【宋時代の五大名窯】
定窯、鈞窯、官窯、汝窯、哥窯

磁器質の胎土でヒビがほとんどなく、澄んだ青緑色の釉色をしている。
器種には香炉、瓶、碗などがあり、瓶は日本で茶席の花生として珍しく大切にされた。「鳳凰耳花生」、「下蕪形花生」、「筍形花生」は南宋時代の龍泉窯で作られたとされている

明時代

景徳鎮窯が陶磁器生産の中心になった。
窯場も官窯と民窯に分かれ、青花、彩磁器が主で珍品がある。
徳化窯では、白磁器を焼き始め彫刻の磁器が有名になった。
石湾窯と宜興窯では、鈞釉の陶磁器の複製品を焼造した。
宜興窯では、紫砂の陶磁器を焼造し、茶道具が有名になり名手が現れた。
【明時代の代表する陶器】
萬歴窯の五彩、宜徳窯の霽紅、弘治窯の嬌黄、永楽窯の半脱胎、成化窯の闘彩(豆彩)
闘彩…青花(高火度の釉下彩)と低花(低火度の釉下彩)を合わせたもの

清時代

康熙、雍正、乾隆の三代が清時代の陶磁の全盛期だった。
明時代に続き景徳鎮窯が陶磁器生産の中心だった。
南京赤絵(明時代末~清時代初めにかけて作られた輸出向けの五彩磁器)がある。
粉彩、琺瑯彩といった技法を使って誕生した磁器は清時代磁器の大きな特色である。

【粉彩】
西洋の七宝の技法を用いた磁器。
鉛とイギリスの粉末を混ぜたものに、多色の色料を使って絵画的のような図様を描けた。
白色も白色の顔料を使い不透明の白色を出すことができるようになった。
景徳鎮で整形、焼成、上絵付けをまとめて行ったもの。
【琺瑯彩】
基本的に粉彩と同じ技法だが景徳鎮で作った磁胎に琺瑯作(官営工房)で絵付けを施したもの。エナメルで絵を描いたもの。
絵付けには宮廷画家も加わり中国絵画を磁器に再現させた。

中国美術(書画)の著名作家

書画
作家

・張大千・黄冑・孫文・徐悲鴻・李可染・林風眠・呉昌碩・斉白石・呉作人・呉冠中
・黄賓虹・傅抱石・乾隆帝・董寿平・宋文治・蒋介石・范曾・曽国藩・郭沫若・趙之謙
・石涛・王一亭・高剣父・劉海粟・虚谷・陸厳少・査士標・祭国強・朱銘・呉湖帆・王蒙
・王原祁・蒲作英・炳麟・関山月・啓功・黄永玉・程十髪・馬遠・康有為・羅振玉・羅聘
・林則徐・溥儒・王雪涛・翁同龢・李苦禅・銭松嵒・関良・江寒汀・何紹基・陳鴻寿
・徐渭・顔輝・于右任・郎世寧・溥傑・張善孖・陳半丁・仇英・林良・陳逸飛・包世臣
・李鴻章・徐世昌・辺寿民・王献之・黄庭堅・張瑞図・藍瑛・雍正帝・徽宗皇帝・溥佺
・高奇峰・文徴明・王石谷・王翬・白雪石・八大山人・何家英・呉彬・李士達・李鱓
・金農・鄭燮・金延標・康煕帝・陳洪綬・陸治・王時敏・黄公望・董其昌・劉松年・王鐸
・傅山・鄭板橋・王羲之・蘇軾・蘇東坡・趙孟頫・袁暁岑・謝稚柳・沈周・沈石田

文房四宝(筆、墨、紙、硯)とは??

文房四宝とは

文房四宝とは、中国の文人が書斎(文房)で使用する文具で筆・墨・硯・紙の4種をいいます。

獣毛を使って現在のような筆を作ったのは,秦時代の蒙恬将軍が管を枯木、柱を鹿毛、被を羊毛で作った筆を始皇帝に献上したのが始まりと言われています。
唐筆(中国製の筆)と和筆(日本製の筆)に分けられます。
材料は馬、鹿、羊、狸、鼬などの動物の毛が一般的だが竹・鶏毛を使った筆もあります。
毛の硬さによって剛毛・柔毛・兼毛に分けられ、毛の長さによって短鋒・中鋒・長鋒に分けられ、毛の太さによって号数が決められます。
穂先まで麩糊で固めた筆を固め筆、固めていない筆を捌き筆といいます。
李鼎和、上海工芸、武林卲芝厳筆荘などに高価なものがあります。

墨(古墨)

中国の周時代(BC240年頃)に季超が案出したと伝えられています。
清時代(1700~1900年頃)までに中国で作られた墨を唐墨、江戸時代(1600~1700年頃)までに日本で作られた墨を和墨といいます。
原料は煤と膠が主成分で少量の香料も配合されています。
古墨の条件はよい原料と製法を用いていることで、保存が良ければ300年以上経った墨でも使用できます。
しかし原料が悪く製法が手抜きの墨は年月が経っても古墨とは呼べません。
明時代の名匠では程君房、方于魯などが有名で、清時代の墨匠では汪近聖、曹素功、胡開文などが有名です。
明清時代が製墨の頂点といわれています。
徽墨(中国安徽省産の墨)四大家を『胡開文』『曹素功』『汪近聖』『汪節庵』といいます。

紙(画仙紙)

原料は三椏、麻、藁、竹、雁皮、楮などがあります。
蔡倫(120年頃)によって発明されたと言われていますが、近年の発掘調査では前漢の武帝時代(AC140~87年頃)のものと思われる紙片が発見され、蔡倫以前にも紙があったのではないかとも言われています。
日本には高麗僧曇徴が伝えたとされ、聖徳太子が改良を加え和紙を完成させたと伝えられています。
書道用紙は唐紙、和紙、洋紙に分けられます。
一般的に日本で作られた画仙紙を和画仙/和紙、中国で作られた画仙紙を本画宣(本画仙)/唐紙と呼ばれています。
唐紙で有名な宣紙(安徽省の宣城で生産された画仙紙)の原料は藁(龍須草)と青檀の樹皮などです。
有名なブランドには金星牌、蘭亭牌、紅星牌、汪六吉牌があります。

作硯されてからの年月によって新硯、古硯に分けられ、最低でも100年以上(中国では清時代末以前)経っているものを古硯と呼びます。
墨を水で磨り卸すために使う石、瓦等で作ったものをいいます。
和硯(国産)と唐硯(中国産)に分けられます。
墨を溜める窪みを墨池(海)、墨を磨る部分を墨堂(丘)といいます。
形式、彫刻の模様、産地、材質などにより分類されます。
端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯が有名で中国の四大名硯と言われています。
松花江緑石硯、紅糸石硯、陶硯などは墨の降り、発墨が優れており高価に取引されます。

筆選びのポイント(工房、産地)

筆選びのポイント

明時代の屠隆は良筆の条件を言い表すのに「尖」「斉」「円」「健」を筆の四徳として言い表している。

「尖」

穂先の部分がとがっていること。

「斉」

穂先全体がよく整っていること。

「円」

穂全体がきちっとした円錐形になっていること。

「健」

穂先の腰の弾力がほどよく、筆運びがスムーズであること。

筆の分類


馬毛、山羊毛、狸毛、鹿毛、羊毛、玉毛など

長鋒、中鋒、短鋒
産地
唐筆(中国製)、和筆(日本製)
穂先
鋭く尖り、毛先が揃っていて、角がなくしっかりしている形の筆が良い

唐筆

唐筆製作の伝習により製作される中国製の筆。
獣毛を使って現在のような筆を作ったのは秦時代の蒙恬将軍。
管を枯木、柱を鹿毛、被を羊毛で造った筆を始皇帝に献上したのが始まり。
1956年に国営上海工芸が設立され、李鼎和の名柄を中心に名称を変更して製造を開始した
【工房・製造商】
李鼎和、上海工芸、善璉湖筆厰、杭州武林卲芝厳筆荘、中国工藝、戴月軒、金閣、北京湖筆店、蘇州湖筆厰、老周虎臣筆墨荘、善璉湖筆二廠、善璉集芸斎湖筆有限公司、北京李福寿など
【銘柄・商標】
双羊牌、金鼎牌、火炬牌、大極牌、宿浄純羊毫、仿蘭蕊式宿凈純羊毫、京さ、二號鶴甲、加料條幅、選毫圓健、蘭蕊羊毫など

和筆

日本の三筆(平安時代初期)…空海、嵯峨天皇、橘逸勢。日本書道史上最も優れていた能書家
寛永の三筆(江戸時代初期)…本阿弥光悦、近衛信尹、松花堂昭乗
平安時代の三跡…小野道風、藤原行成、藤原佐理
世尊寺流の三筆…藤原行成、世尊寺行能、世尊寺行尹
黄檗の三筆…隠元隆琦、木庵性瑫、即非如一(江戸時代に来朝した黄檗宗の僧)
幕末の三筆…市河米庵、貫名菘翁、巻菱湖
明治の三筆…日下部鳴鶴、中林梧竹、巌谷一六
【生産地】
熊野筆…広島県熊野町。全国の筆の80%が生産されている
川尻筆…広島県川尻町。現在、全国シェアの約20%を生産
江戸筆…練り混ぜ法(元禄時代、細井広沢によって確立された手法)で明治5年、学制発布と共に広まった
豊橋筆…水を使い練り混ぜを行う為、墨吸が良く墨はけが遅いが墨になじみやすいため書き味が良い
仙台御筆…宮城県仙台市。宮城野萩を軸に作らており、竹軸より少し重いが手になじむ
奈良筆…獣毛(馬、狸、羊、鹿など)を使い練り混ぜ法で作られている
固め筆…関西。筆先の半分から3分の2を崩して使う
捌き筆…東京・新潟・仙台。軸際まで墨を付けて使う

筆の素材のお話し

様々な筆の素材

【毛の種類】

剛毛

(馬、山馬、狸、鼬、鹿など)
・馬毛…「天尾」は馬の尻尾の付け根辺りの毛で剛毛筆の高級筆。
・山馬毛…東南アジアに生息する水鹿の一種の毛。今日では良いものは入手困難な為高価。
・狸毫…狸の毛で高級品。
・鼬毫…鼬の毛で高級原料として使われる。
・狼毫…中国北方に棲息する鼬の一種の尻尾。

柔毛

(羊・猫・兎など)
・羊毛…中国の江南地方に生息する山羊の毛。
「羊毫」「純羊毫」「純白羊毛」に分けられる。
「宿浄純羊毫」「細光鋒」「細微光鋒」「細光鋒」「粗光鋒」など純羊毫でできた筆は高価。
・玉毛…猫の毛。毛質に粘りがあり、あたりがソフトで鋒先が利く。
・紫毫…ほとんどが野ウサギの毛。
中国では紀元前から原料として使用されており、兎の中で一番良い毛とされている。
兎により黒、うす茶などの色がある。日本での常識的な表現は黒色。
「精制大七紫三羊」「選豪円健」などの原毛に使われることが多い。
・白毫…白ウサギの毛。
代表的な唐筆には「写巻」「下筆春蚕食葉声」がある。
剛毛で弾力の強い筆の中でも特に強い部類に入る。

兼毛

(剛毛と柔毛の混合)
狸・鹿・馬毛の毛。組み合わせにより兼剛、柔毛の筆になる。
筆の硬さでは硬いほうに属し、筆先の戻りも良いので初心者に向いている。
リスなどの赤毛や黒い毛の筆が多いが中には白色のものもある。
鼬やコリンスキーに馬尾脇などを混ぜ書道家向けの筆も作られている。

紙(画仙紙)について 和紙(日本紙) 

古来から日本に伝わる和紙

日本に製法が伝わったのは推古天皇の時代(592~628年)。
三椏を主原料として楮を混ぜた紙料で、中国の唐紙を模して漉いた大判の紙。

原料による種類

麻紙…白麻紙・唐麻紙・色麻紙・長麻紙があり、しなやかで光沢があり丈夫で写経用紙や日本画用紙として使われている。
雁皮紙…雁皮を原料とした紙。栽培が難しく生産量が少ない為貴重。
      薄手のものを雁皮紙、厚手のものを鳥の子紙と呼ぶ。
      半透明で光沢があり、きめが細かく美しい艶がある。かな書き用の書道用紙。
三椏紙…繊維が柔軟できめ細かい紙肌を作るのに適しており手触りが非常に滑らかな紙。 かな用に使われる。
楮紙…楮を原料とする紙。古代から代表的な紙。柔軟かつ強靭で光沢がある。
   障子紙・表具用紙・傘紙・提灯紙などに使われ、現代では高級品として高級和紙、写経用紙などに使われている。

生産地による種類

美濃紙…美濃国(岐阜県)厚手で丈夫
奈良紙…楮 が原料の薄紙。紙質がやわらかなので「やわやわ」ともいう
吉野紙…奈良紙の製法を受け継ぎ、柔軟で薄いが丈夫
因州紙…鳥取の紙。三椏・竹・パルプ等を混ぜてつくる
石州紙…島根の紙。純楮を使い、漂白しないので茶褐色をしているが、丈夫である
日本製のものを「和画仙」ということもある。日本の画仙紙には、甲州画仙、因州画仙、越前画仙、土佐画仙などがある。 日本製のもので和画仙とも呼ぶ。

原料による種類

麻紙…白麻紙・唐麻紙・色麻紙・長麻紙があり、しなやかで光沢があり丈夫
雁皮紙…ガンピが原料。鳥の子と同質だが薄手のものをいう
穀紙…楮を原料とする紙

生産地による種類

美濃紙(岐阜)、奈良紙、吉野紙、因州紙(鳥取)、石州紙(島根)など

紙(画仙紙)について 唐紙(中国紙) 

中国紙の種類について
唐紙(中国紙)

 
中国紙として有名な紙は宣紙で本画仙とも呼ぶ。
宣紙(せんし)とは…安徽省涇縣(涇県)で造られる書道、水墨画などに使われる手漉きの上質の書画用紙(本画仙紙)のこと。中国の書画類はほとんどこの紙で中国の良質紙の代名詞。安徽の至る所で生産されているが名前だけの宣紙も多い。
安徽省涇縣産の青檀樹(2年生から3年生のもの)の樹皮と砂地で育てた砂田稲草(宣紙製造用に栽培される稲藁)の茎を使い、涇県の山奥から流れてくる鳥溪の渓流水で漉いて作られたもの。

「紙寿千年」といわれ長い間保存が効き1000年以上持つものもある。
明清以後、中国の書画にはほとんど宣紙が使われている。

唐時代、汪伯立筆、李挺珪墨、龍尾硯と合わせて「新安四宝」と称される。
墨で有名な「上海工芸」が品質管理をして輸出していた。
墨の漉き具合、発墨もよく、墨の潤渇、筆の強弱等の変化も出やすい為作品用などに適している。
現在でも書道家の間では唐紙を好む人が多く、一番唐紙、二番唐紙、白唐紙と呼ばれている(日本の俗称)
【一番唐紙】
やや繊維が粗くざらついて黒色の悪いもの
ざっくりした素朴な感覚を持ち、撥墨も独特の柔らかさ・奥深さを感じさせてくれる趣きるある紙質。
中国福建省土紙「南扣紙(老灰紙に近い紙質)」、浙江省龍遊の「老灰紙(中国産地本来の名称)」等
南扣紙、老灰紙は日本の俗称で中国では「一番唐紙」という呼び方は無く通じない。
*老灰紙…福建省を中心に湖南省や浙江省などで漉かれる中国独特の紙の一つ

【二番唐紙】
茶色で紙肌も滑らかなもの
スッキリとした抵抗感の少ない紙面を持つ紙料密度の高い紙質だが奥深い趣を感じることはあまりできない。
中国では「将楽毛辺紙」「玉扣紙(長汀玉扣紙)」と呼ばれている。
将楽毛辺/玉扣紙、粉連紙、福建玉版宣等

【白唐紙】
白く墨色も出てやわらかいもの

硯(唐硯・和硯)の種類の名称

硯の種類について
唐硯(中国産)

・端渓硯…広東省産。唐硯の中で最高峰と言われる硯
・歙州硯…安徽省産。端渓硯と並ぶ名硯。
・洮河緑石硯…甘粛省産。洮河の河底の石を使った宋時代の硯
石質によって特級品、高級品、中上級品、中級品などに分類される
・澄泥硯…山西省産。江河の砂や泥を使い作られた硯。
・羅文硯…細い線状の石紋が浮いて見える。
【四大名硯】
端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯

和硯 (日本産)

・雨畑硯…山梨県産
・玄昌硯…宮城県産
・赤間硯…山口県産
・那智硯…和歌山県産他
・雄勝硯…宮城県産
・土佐硯…高知県産
・高島硯…滋賀県産
・蒼龍硯…高知県
・竜渓硯…長野県産
・紅渓硯…宮城県産

硯(唐硯・和硯)の歴史

時代による硯の変遷
唐硯

【前漢時代】
平板で磨石(墨が軟剤で磨石によって磨りつぶしていた為)
【後漢時代】
墨堂、墨池がある硯が出始める
【晋~六朝時代】
陶磁硯が多く出土しており、主に三足円台硯で墨堂が円形の方形四足石硯も出土している
【六朝時代】
灰釉、青緑釉がかかった多獣脚円形磁硯が多い
【六朝時代末】
箕形陶硯(北方系)が出てきて隋、唐時代まで続き、形を変え風字硯、斧形硯などへ発展した
【唐時代】
陶磁硯(三彩釉多足式円台硯、亀形陶硯、箕形陶硯)が多く出土しており、端渓硯、歙州硯も採掘されていた
【宋時代】
唐時代で生産された端渓硯の採掘量が増え、太史硯も見られるようになった
【元時代】
双硯の石暖硯が採掘されている
明時代
老坑が開かれた
清時代
老坑が掘り進められ、大西洞、西洞、東洞、水帰洞などで水巌良材が多く出た。松花江緑石が採掘された

和硯

平安時代ぐらいまで陶硯が使われていたと言われている
室町時代終わり、石硯が作り始められたが実用性がなかった
形式、彫刻の模様、産地、材質などにより分類される

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